2024年度第3回危機管理勉強会

日時:2024年9月26日(木) 19:30~21:00

 テーマ:濃尾地震が社会に与えたその後の影響

 講師:濱口 和久先生

【要 旨】

 明治24(1891)年10月28日に発生した岐阜県西根尾村(現在の本巣市)を震源とする濃尾地震は、日本で近代的な地震観測が始まってから発生した過去最大級の内陸直下地震(M8.0)だった。岐阜・愛知両県を中心に甚大な被害となり、犠牲者は約7200人を数える。濃尾地震は明治以降の日本が遭遇した初めての巨大地震であり、日本の災害対応の分岐点となり、軍隊、医療機関、マスコミ、自治体の活動も大きく変わった。元日に発生した能登半島地震をはじめとする現代の災害対応を考えるうえでも参考になるのが濃尾地震である。

 濃尾地震は地震のメカニズムや断層の調査など、地震学や地質学の分野での先行研究は数多くあるが、政治学や歴史学、社会学の分野での先行研究はまだまだ少ない。そこで、今回は濃尾地震が社会に与えた影響について発表する。

 参加資格: 会員以外の方でも参加は自由ですが、参加希望者はメールにて事務局に事前に連絡をお願いいたします。